SmartTextile

Ambient Weaving
Smart Textile
素材、機能、美しさを追及する
革新的テキスタイルの開発
ZOZOグループ初のテキスタイル開発に挑むプロジェクト。
株式会社 細尾ならびに東京大学大学院情報学環 筧康明研究室と共に取り組んだ「機能性と美を両立する新規テキスタイルの開発に関する共同研究」において、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせた作品が生み出された。
Ambient Weaving
テキスタイルは、ファッションのみならず住環境に到るまで、わたしたちの生活に欠かせないもの。近年では多様な機能が統合されたスマートテキスタイル技術の開発も進み、さらなる利活用に向けた取り組みが盛んにおこなわれている。
Textile
成果展示「Ambient Weaving ― 環境と織物」では、環境温度による色彩の変化、コンピュータ制御による有機ELの発光、紫外線照射による硬化などを用いた、5つの作品を公開。「環境情報を表現する織物」/「環境そのものが織り込まれた織物」のコンセプトを提案し、周囲の環境情報と織物を媒介し、機能と美を両立させた体験の拡張を試みた。

テキスタイルの機能面だけではなく意匠面にも目を向けて、素材、織りの技法、表現を多角的に連関させる形で発展させていくことで、スマートテキスタイルのさらなる普及を目指す。

織物を環境とのインタフェースとしてのアンビエントメディアと見立て、環境変化に呼応するように変化する布の表現や、環境に働きかけるように変化を生む布のありかたをプロトタイプを通じて提示する。

EXHIBITIONDETAILS

Exhibition Details
伝統技法×先端テクノロジー
意匠性と機能を両立したスマートテキスタイル
300年以上の歴史を持つ西陣織の老舗、株式会社 細尾の伝統工芸技法と、東京大学とZOZO NEXTが開発した先端テクノロジーを掛け合わせ、日本古来の美しさと機能性を両立したスマートテキスタイル作品。
暗闇の中で光り輝く西陣織や、周囲の温度によって色が変化する西陣織、特殊な糸を使用し染色と退色を繰り返す西陣織など、3つのプロトタイプ作品を展示する。3作品とも国外初展示となり、うち1作品に関しては国内で披露したものをさらにアップデートした特別版となる。
WovenGlow
Woven Glow
WovenGlow
発光するテキスタイルディスプレイ。384枚の有機ELの箔が織り込まれ、温かみのある光を放つ。有機ELフィルムは1本1本、個別に輝きをコントロールすることが可能。
無発光状態では、通常の生地としての使用もできる。
WaveofWarmth
Wave of Warmth
WaveofWarmth
温度変化に応じて色が変化するテキスタイル。空間における熱の存在や分布を、布を通して可視化することに取り組んだ。
ロイコ染料という熱によって変色する特性のインクから引箔をつくり、織り込んでいる。布の下部にはヒーターが設置されており、その温度変化により布の色が変化する。
華氏77度(摂氏25度)を超えると黒から青に変色し、西陣織の伝統的な文様である波紋のような優しい柄が表現される。
DriftingColors
Drifting Colors
DriftingColors
植物が水を吸い上げるクロマトグラフィーの原理を応用し、染料が糸へと浸透した後も動的に色が変化し続けるテキスタイル。
布の両端を色水に浸すと糸の中で色が分解され、周囲の湿度や蒸散の状態によって様々なデザインが生成される。また、反対側から透明な水を吸い上げると、元の色である白い糸に戻ることも可能となる。
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