2026.07.09

ZOZO NEXTと筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター、オノマトペを活用した衣服探索に関する共同研究を開始

“さらさら”“もこもこ”など感性表現で服が探せる、新たな購買体験の実現を目指す
ZOZO NEXTと筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター、オノマトペを活用した衣服探索に関する共同研究を開始

株式会社ZOZO NEXT(本社:千葉県千葉市 代表取締役CEO:澤田 宏太郎)の研究開発組織「ZOZO研究所」と、国立大学法人筑波大学(所在地:茨城県つくば市 学長:永田 恭介、以下「筑波大学」)デジタルネイチャー開発研究センター(センター長:図書館情報メディア系 落合 陽一教授)は、オノマトペなどの感性表現を活用した衣服探索に関する共同研究を2026年4月から開始しました。

<本共同研究実施の背景>

これまでZOZO研究所では衣服の着心地の数値化に関する研究、筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センターではオノマトペによる探索インタフェースに関する研究をそれぞれおこなってきました。

実店舗において衣服を購入する際は、実際に触れることで質感や着心地を直接確認することが可能です。しかし、ECでは質感の確認が難しく、商品画像や素材表示、レビュー等を参考に推測するしかありません。令和3年度製造基盤技術実態等調査(国内外の繊維産業に関する調査)(※1)によると、オンラインで衣服を購入する際に「生地の質感などが確かめられない」ことに不安を感じる消費者は59.9%にのぼり、質感への不安が購買体験の質を低下させる要因の一つとなっています。

こうした質感は、「さらさら」「もこもこ」といったオノマトペで直感的に表現できる一方、従来のキーワード検索には馴染みにくいという課題がありました。しかし近年、音声認識AIや生成AIをはじめとするAI技術の進化により、感性的な言葉を手軽に入力し、それをもとに自らのイメージを形にしていける環境が整いつつあります。オノマトペは言葉にしづらい質感の印象を短い言葉で捉えられる手段であり、AI技術と組み合わせることで個人の好みの印象に合った衣服の探索への応用が期待されています。

本共同研究では、自らのイメージを形にするためにオノマトペなどの感性表現を用い、それを商品探索に活用することを目指します。ZOZO研究所が持つ衣服・布地のデータおよび着心地の数値化研究で得られた知見と、筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センターが持つオノマトペを用いたWebインタフェース研究の蓄積およびAI活用の知見を組み合わせ、感性表現による衣服探索システムの研究開発をおこないます。

(※1)出典:「令和3年度製造基盤技術実態等調査(国内外の繊維産業に関する調査)」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/textile_industry/pdf/005_04_00.pdf

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<期待される研究成果>

本共同研究を通じて、「さらさら」「もこもこ」といったオノマトペなどの感性表現と衣服の質感・触感情報を対応付けるモデル・データセットの構築、および感性表現による衣服探索を実現するUIの設計・実装に関する知見の獲得を目指します。将来的には、本共同研究で得られた技術を活用することで、ユーザーが自分の好みの印象や質感を言葉で表現するだけで理想の服に出合える新たな購買体験を提供し、購買時のミスマッチ低減とユーザーの衣服への満足度向上に貢献することを目指します。

<共同研究概要>

・研究題目:感性表現による衣服の探索に関する研究
・研究内容:衣服に関する情報、特に触感・表面形状等の非言語情報と感性表現との対応付けに基づいた探索手法の研究開発、および個人の好みの印象に合った衣服探索への適用分野の開拓
・共同研究チーム:株式会社ZOZO NEXT、国立大学法人筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター
・研究開始:2026年4月24日

<ZOZO研究所について>

ZOZO研究所は、「ファッションを数値化する」をミッションに掲げるZOZOグループの研究機関です。ZOZOグループが保有するファッションに関する膨大な情報資産を基に、ファッションを科学的に解明するための研究開発をおこなっています。
・所名 : ZOZO研究所(ZOZO Research)
・設立 : 2018年1月31日
・URL : https://research.zozo.com/

<国立大学法人筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センターについて>

デジタルネイチャー開発研究センター(センター長:図書館情報メディア系 落合 陽一教授)は、ユビキタスコンピューティングやIoT、サイバーフィジカルシステムなどの基盤となる計算機技術が生み出しつつある、「新しい自然」と言えるような、「自然物と区別し難い人工物」と、人工物と自然物との相互作用により再構築された環境を「デジタルネイチャー」と呼び、元来の「質量ある自然」とデータによる「質量のない自然」が融合した「新しい自然」、それをデジタルネイチャーと考えています。
筑波大学には情報工学分野のみならず、文化・芸術・スポーツ分野の研究者が多く所属しているため、デジタルネイチャーに纏わる研究開発を進めるには大きなポテンシャルがあります。そこで、人に纏わる情報工学研究を軸としながら、計算機と自然の新しい関係性について、文化・芸術・スポーツ分野に展開し推進すべく、2020年に立ち上げられました。センターでは主に、研究開発や人材の育成、社会実装に向けた取り組みを行っています。またESG課題などに情報技術とその周辺領域の専門性を生かすべく、積極的に企業との共同研究や公的プロジェクトに参加しています。
URL: デジタルネイチャー開発研究センター https://dnc.slis.tsukuba.ac.jp/    
    デジタルネイチャー研究室 https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/

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