2023.05.10

ZOZO NEXTと金沢大学が空気圧で駆動する人工筋肉を活用した変形するテキスタイルの共同研究を開始

パフォーマンス用衣装や住環境空間、モビリティ領域等での活用を見込む
ZOZO NEXTと金沢大学が空気圧で駆動する人工筋肉を活用した変形するテキスタイルの共同研究を開始

株式会社ZOZO NEXT(本社:千葉県千葉市 代表取締役CEO:澤田宏太郎 以下、ZOZO NEXT)は、金沢大学(所在地:石川県金沢市 学長:和田志)理工研究域フロンティア工学系 ロボティクス・メカトロニクス研究室(担当教員:平光立拓助教)とともに、流体アクチュエータ(空気圧で駆動する人工筋肉)を統合した変形するテキスタイルに関する共同研究を2023年5月より開始いたしました。

<本共同研究実施の背景>

テキスタイルは、ファッションから住環境に至るまで私たちの生活に欠かせないものであり、さらなる利活用に向けた研究開発が続けられています。近年は特に、保温効果や抗菌機能などの材料面での進化に加え、回路等による電子的な機能を内包した、スマートテキスタイルと呼ばれる機能性テキスタイルが登場しています。これらは新しいユーザーインタフェース、ヘルスケアツール、ファッションアイテム等への活用を含む多様な応用が見込まれています。

本共同研究では、テキスタイルの持つ特性の中でも、人と触れ合う際に変化する「形状」や「硬さ」という点に着目し、流体アクチュエータをテキスタイルに統合することで、パフォーマンスなどに用いる演出用の衣装や住環境空間、モビリティなどの領域で、インタフェースとしてのスマートテキスタイルの可能性を模索します。

<期待される研究成果>

流体アクチュエータとテキスタイルを統合させる技術開発を通じて、テキスタイルの構造や動作機構、アクチュエータに関する技術的知見の獲得を目指します。本研究成果は、ライブパフォーマンス等における演出用衣装等の活用を見据え、今まで見たことのない魅力的な表現や、演出表現での応用を目指します。またこれらの知見を活かし、将来的には変形テキスタイルを用いた住環境空間やモビリティ領域でのインタフェースとしての活用も検討してまいります。

<研究責任者コメント>

■金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 助教 平光 立拓 氏

様々な繊維を絡めることで形成されるテキスタイルは次世代のソフトメカニズムとして興味深い題材です。表現分野での利用やインタフェースとしての応用を意識することで、要素技術の研究としても新しい着想を得られると期待しています。


■株式会社ZOZO NEXT 取締役COO 高橋 一馬

今回の共同研究は、スマートテキスタイルの新たな領域における技術的知見を獲得するための、ZOZO NEXTとしての新たな価値創造の挑戦です。本研究成果を応用し、ライブパフォーマンス等での表現をより豊かにすることで、スマートテキスタイルの役割がより拡張され、ファッションとテクノロジーをかけ合わせた新たな取り組みのシーズとなることを期待しています。

<共同研究概要>

■研究内容例(予定):細径マッキベン等の流体アクチュエータをテキスタイルに統合する手法の開発に関する共同研究

■共同研究チーム:株式会社ZOZO NEXT、金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 ロボティクス・メカトロニクス研究室

■研究開始:2023年5月1日(月)

<株式会社ZOZO NEXTについて>

ZOZO NEXTは「Create the Future of Fashion and the NEXT Big Thing.」をミッションに掲げ、ファッション領域におけるユーザーの課題を想像しテクノロジーの力で解決することで、より多くの人がファッションを楽しめる世界の創造を目指しています。ファッションを数値化し、科学的に解明するための研究機関「ZOZO研究所」やファッションの未来に影響を与える6領域のテーマでZOZOグループの新規事業の創出を目的とする「MATRIX」などでR&Dをおこなっています。